制作中

◆実物大ドールハウス
┣実物大建築へ
┣メインキッチン
┣ガーデンキッチン
┣バスルーム
┣トイレ
┣シャワー
┣給湯／暖房
┗ストーブ

◆シックハウス症候群
┣経験
┣現状
┣構造
┗建築時の進め方

◆資材紹介
┣プティットマムより
┣スイス漆喰
┗断熱材

◆施工主の権利

スイス 抱き人形 着せ替え人形

ドイツbodo ドールハウス

ミニチュア 着せかえ人形  Heidi Ott

ふるさと木のおもちゃ

ドールハウスから実物大建築へ

ドールハウスと共に歩んで十数年、子どもへの教育効果だけでなく、母として心の癒しともなってくれたドールハウスです。人生の中でドールハウスから学んだことは多大です。
ドールハウスの魅力とは、私たちが理想とする住空間を表現できるところにあると思われます。時に子ども達はドールハウスの中で家庭の人間関係の現状を無意識にも表現したり、その中から、理想とする人間関係を表現したりします。暮らしの土台にある住まう場所、そこには、人間関係はもとより、心地よい住空間を求めたいものです。ドールハウスの中では家のデザイン、内装、家具、小物そして照明など光によって温かな暮らしぶりを表現致します。
では、実際の実物大住空間は如何でしょうか。
ドールハウスでは関わることの無い、冷暖房効果、エコ性能、バリアフリー、シックハウス、使用後の処理対応、などの問題が浮上します。ドールハウスの心を持って、機能面も重視した家造りが出来ないものだろうかと、本気で取り組み始めました。
娘が９歳の時に子育ての理想を求めて英国に旅立ちまして十年余り、大学生となった娘と入れ替わりに、日本の両親の介護人となりました私は築40年近いボロ屋を少しづつ手作りでリフォームしています。日本的感覚でなら築40年の家は解体、新築が通常であり、理想なのかもしれませんが、英国では築数百年の家がリフォームやメインテナンスによって年を重ねるほどに素敵な家になって行く姿を多く見てきました。地震の有無、木造か石造りかの違いがありましても、メインテナンスとリフォームを重ねて行けば、どちらも同じです。
日本でリフォームを手がけるにあたり、多くの問題点に直面致しました。
全ての面で問題が山積みであったといってもよいでしょう。それらを一つ一つ丁寧に調べ、資材選びから、その資材施工に慣れていない業者へ、資料を準備し、一緒に施工に携わる。今までには無かった家を私は作り出そうとしてしまっているようです。少しづつ学習し、仕入れから施工まで、自分一人では作り上げることが出来ないのが、実物大ドールハウスです。施工業者との人間関係も大切になってきます。
屋根に登って、瓦を投げ落とし、筋かいや間柱を対角線上に抜き取り、屋根にくくり付けたロープを引っ張って、小さな小屋を一人で解体してしまいました。木造の構造が大まかに分かり、心的には楽しくなりながら、お顔も衣類も埃で真っ黒なプティットマム黒んぼちゃんになってしまいました。
断熱材施工は手先が繊細な女性の方が石膏ボードとの気密も良く施工できます。スイス漆喰はパテ処理さえきちんとプロに行っていただければ、左官作業は芸術家になった気分で自らコテを持っても良さそうです。土壁も取り入れてみましたがリフォームには問題点も多い土壁でした。これらの詳細は各ページで順次お話ししてみたいと思います。
施工だけでなく、図面や契約の仕方などについても取り上げてみたいと思います。