東京都内の大学病院の中でシックハウス外来の心療科がある病院はほんの一握りです。
北里研究所病院、東京労災病院、国立相模原病院くらいでしょうか?
これらの病院では初診でも予約制をとっていますが、6ヶ月待ちというのが現状です。慢性の患者さん向けの診療以外、シックハウス症状を的確に見ていただける病院は無いと言っても過言ではありません。つくば中毒110番でも急激に大量の薬品によるものに関しましては対象となりアドバイスも引き出せますが、少しづつ積み重ねるように薬品を体内に取り入れてしまった(シックハウス症状)に関しては対処法を知りません。
シックハウス症状回復の基礎は、アレルゲンを生活の中から排除すること。アレルゲンに攻撃されている期間に悪化した病状を回復させるには長い期間が必要であること。もしくは、そのことにより、他の病状にまで発展してしまうとなかなか治りにくいものと思います。これは私の経験からです。
病院に受診しても対処療法的診療になってしまい、根源からの治療になりません。
ましてや、病院でアレルゲンが何からであるのかを見つけることは更に困難です。
血液検査からアレルゲンを見つけることは出来ますが、猫、犬、杉、檜、ハウスダストなどごく一般的なものになります。薬品の中でもどの薬品にアレルゲンがあるのかを見つけることが出来る検査があるとしたら是非とも教えていただきたいです。
さて、シックハウス症候群で病院に受診なさった方の中に、医師の言葉に落胆してしまうようなことはございませんでしたか?
私はいくつかの大学病院、個人医院などシックハウス症状で受診しています。
病院によってその対応の仕方は様々と申し上げたいところですが、殆どは医師個人の姿勢や知識がいかなるところにあるかで決まってしまいます。勿論、病院側の教育によるところも大きいでしょうけれど、、、。
「シックハウスは精神的な病気ですから」と簡単に口に出された医師が順天堂医院にいらっしゃいました。都内では人気病院です。近頃は鼻高々の怠慢な医師が多くなって来ている病院の一つでもあります。この病院にはシックハウス外来はありません。
アレルギーを持っていない人にとってはシックハウスは理解しがたいものかもしれません。私が出会った建築業者の建築に関わる薬品への認識度を見てもしかりです。薬品はシックハウス症状が無い人にとっても人体に良い影響を及ぼしてなどいないのです。すぐに症状がでなくとも、将来の病気に繋がっているかもしれません。毒にもなりうる薬品を住空間の中で使用することが良いはずが無いのです。
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