アンティークシルバー講座
シルバーはその純度のよって下記のように分けることが出来ます。
Silver900 (SV900):コインシルバー
Silver925 (SV925):スターリングシルバー(品位記号 Sterling)
一般的に925が一番硫化(黒色化)しにくい。
Silver958 (SV958):ブリタニアシルバー(品位記号 Britannia)
Silver1000 (SV1000):純銀、ピュアシルバー
ブリティッシュ シルバー ホールマーク
英国のホールマークのシステムは何世紀も引き継がれている。
ブリティッシュホールマークはユニークで世界中の人々の興味をそそるところです。
だが、ホールマーキングがある意味の一番の理由は、製品の保証として付けられていることです。
英国、スコットランドとアイルランドではイングランドとマークが少々違います。
ホールマークブックから見て行くと良いでしょう。
英国アンティークシルバーはこのホールマークがあることにより、アンティークとしての価値をより一層高めています。
英国ではホールマークシステムが600年位前に作られました。
最初にこの法律が出されたときには、VS925が必要とされ、このスタンダードはスターリングシルバーとして知られます。
スターリングシルバーマークを付けてもらうためには、そのオブジェをロンドンのAssay オフィースにあるゴールドスミスギルドに送ってテストされました。このシステムが世界で最初にお客様を守るものとなったのです。
1478年には日付のレターが一緒にスタンプされるようになり、製造年が分かる日付のレターは毎年変わって、そして、大変大きな価値をもたらしました。
他のAssay(鉱石・合金の分析試験)オフィースがいろんな町に作られることによって、地域独特のマークを付けることにより、生産地域も分かるようになったのです。
小さなAssayオフィースは現在は閉鎖してしまいました。
しかしながら、現在無いAssayオフィースのマークがあるものはコレクターを喜ばせるマークになっています。
現在のAssayオフィースは
・ロンドンの「レオパード」マーク
・バーミンガムの「錨」マーク
・シェフィールドの「冠」マーク
・エジンバラの「城」マーク
・ダブリンは「ヒバーニア(アイルランド)人」マーク
の5箇所になっています。
ホールマークには
・シルバーのスタンダード
・チェックされた町
・製造年
・メーカー
が分かるようにそれぞれのマークが刻印されています。
英国のシルバーが高価な価値として見られるのは、このユニークなシステムがあることによるものと、腕の良いシルバースミス(銀職人)が居たことでしょう。
EPNS:electroplated nickel silver
銀メッキ製品であることを示す
最初に銀メッキ製品が作られたのは1840年頃、バーミンガムのエルキントンという会社がそれを開発しまた。
丁度その頃はビクトリア時代の中頃で、裕福層が欲しがりそうな製品を作るのに丁度良かったようです。
初期の銀メッキはニッケルに銀メッキをしていました。
沢山の製品を作り、それを現在アンティークとして、コレクターたちが欲しがっているのです。
沢山のピースにはホールマークが付けられましたが、混乱してしまうため、1896年にそれが違法となり、
その代わりにEPNSマークが付けられるようになったのです。
EPNSはelectroplated nickel silver
(法的には必ずしもこのマークを付ける必要は無い。)
銀メッキされた商品がいつ製造されたものなのかを見つけるのは難しくなってしまいました。
エルキングトンン&Coのような会社は銀メッキにも製造年が分かるようにマークを付けましたが、
殆どの銀メッキはそのスタイルとどのように作られたかで製造年を探すことが出来る。
5年から10年くらいの誤差は出てきてしまうものの、シルバー愛好家やプロは製造年を探すことが出来ます。
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