予防接種


日本では集団接種時期を逃すと有料になる、又は7歳までは無料だったような気が致します。UKではNHSで予防接種を受けることができます。

日本とイギリスでは接種時期などの違いがあったり、日本には日本脳炎、水疱瘡の予防接種があいますが、UKにはありません。また、UKには脳膜炎(92年から実施)の予防接種はありますが、日本にはありません。

日本脳炎⇒日本のみの病気

水疱瘡⇒ハイリスク児には接種、UKでは基本的には水疱瘡にかかって免疫をつけよう!!です。
      私も幼稚園の時に水疱瘡をやりました。日本で昔昔!

脳膜炎(MENINGITIS 'C
' VACCINATION)⇒UKでは年間1000人以上がこの病気にかかり、65人が死亡し、92年からこの予防接種が実施されています。
UKの予防接種スケージュールには入っていませんが、学校などで接種を勧めています。
校医からのお手紙や詳しい説明書が親に送られてき、尚、不明な点は校医に質問することができます。
承諾書を提出し、この予防接種を受けます。
娘も昨年(2000年)10歳でこの予防接種を受けました。

インフルエンザ⇒毎年どの種のインフルエンザが今年は流行るのかしらと、宝くじでも当てるがごとくのインフルエンザの予防注射ですが、昨年は10月に学校から案内が来ました。
プレップスクールではこのような案内がありますが、11歳から18歳のインデペンデントスクールに入ってからは体の管理は自分やご家庭でということでしょうか、案内がありませんでした。

BCG⇒10歳から14歳で受けますが、やはり希望者であり、ハイリスク児が接種するようです。
11歳の娘に学校からBCGの案内が来ましたが、文面は上記のような感じです。

ポリオ⇒ポリオはUKではまだ生ワクチンです。USAなどでは生でない不活化ワクチンの注射になっているようです。(1997年より米国では、不活化ワクチン使用の後、生後12〜18月で生ワクチンを投与することで、接触感染防 止しそれまでに免疫不全を診断する余裕を取ろうとする方向で勧告が行なわれた。しかし、ワクチン接種者から の感染が残るので、2000年より不活化ワクチンのみ4回接種を勧告した。 ) 
生ワクチンは飲むワクチンであり、効き目も良いらしいのですが、ワクチンを受けた本人ではなく家族などにポリオがうつる事もあるので、家族全員で一緒に受けるのもいいと思います。近年ではポリオで亡くなっているのは上記のような例が殆どのようです。
日本でも生でない注射のワクチンが開発中とか。でも、新しい予防接種は副作用が怖いですよね。

破傷風⇒日本ではあまり気にしていないものでしたが、イギリスで娘が犬に噛まれ、慌ててGPに破傷風の予防接種をやってまらいました。1ヶ月おきに3回です。
特にイギリスは土壌に破傷風菌がある可能性が高いといいます。
ガーデニングが盛んな国なればこそお庭仕事をする方は子どものもならず、大人でも接種しておきましょう。
接種後10年間は有効。
USAの学校では破傷風の予防接種をしていないと入学許可が下りないところもあるようです。

※旅行をする場合、国によっては予防接種が必要な国もあるようです。また、国によってはパスポートに予防接種記入欄があります。我が家でもパスポートサイズの予防接種リストフォームを作りましたので、よろしかったらどうぞ。クリック・・PDFファイル

娘の予防接種

小さい頃はよく熱を出す子だったことと、小さな子どもの体に悪い菌を植え込むことにどうも抵抗のあった私は予防接種についての資料を必死で集めました。予防接種反対同盟の資料からは日本の3種混合ワクチンでの副作用により身障者になってしまった方の記事などもあり、ますます抵抗を感じていました。
素人考えですが最低限必要と思われる予防接種ははしかとBCGと決断。(これはまったく私の一人がってな考えです。)この2種類は日本で個別で受けました。後に私の知る産婦人科のご子息も同じ考えで、この2種類の予防接種しかしていませんでした。
されど、比較的安全な日本から海外に出るとなるとこんな甘いことは言ってられません。
まず、UKで娘が犬に噛まれ狂犬病の予防接種について調べるのと同時に、世界ではまだまだ予防接種の必要性があることにめざめました。
UKは日本に勝るとも劣らぬ安全な国のようですが、自分自身がUKや日本から海外に行く、その反対に海外からも人が来る、飛行機の機内や空港は特に危険もあるといったところでしょうか。

そこで、破傷風・ジフテリア・ポリオの予防接種を計画
破傷風は犬に噛まれた時に急遽UKで1ヶ月おきに3回接種済み
ジフテリアも破傷風と同じように1ヶ月おきに3回接種の予防注射です。只今、GPにお願いしていますが、ワクチンが手に入らず、希望してから3ヶ月たってしまいました。日本で接種しようとしても、1ヶ月おきに3回接種のこの予防注射は夏休みやクリスマス休暇にしか日本に帰らない留学生にっとて、UKでワキチンをまって受ける方法しかありません。
ポリオは家族で一緒に受けようと思いますので、最後にしました。

イギリスの予防接種スケージュール

年齢

ワクチン

2ヶ月

DPT@

OPV@

 

3ヶ月

DPTA

OPVA

 

4ヶ月

DPTB

OPVB

 

12ヶ月〜18ヶ月 

 

 

MMR

4〜6歳

DTC

OPVC

 

10〜14歳 

 

BCG

風疹(女子)

15〜18歳

TD

OPVD

 

BCGは危険要素のある人などは乳児期に接種することもできる。

略語一覧

DPT

ジフテリア 百日咳 破傷風3種混合ワクチン

OPV

ポリオ生ワクチン

MMR

麻疹 おたふくかぜ 風疹3種混合ワクチン

DT

ジフテリア 破傷風2種混合ワクチン

T

破傷風トキソイド

予防接種スケージュールと略語一覧は夏休みに日本に帰りましたときに都立駒込病院小児科から資料を戴いてきました。

ジフテリア/Diphtheria

百日咳/(pertussis=医学用語) Whooping Cough

ジフテリア予防注射/Diphtheritic injection

ポリオ/polio・・・小児麻痺

破傷風/Tetanus

おたふくかぜ/Mumps

麻疹(はしか)/Measles

脳膜炎/Meningitis

風疹/Rubella

水痘/Chicken Pox

当初、英語での予防接種名がわからず、学校からのこれらのお手紙に苦労しました。

予防接種に関する問い合わせDepartment of Health 020-7210-4850
国ごとの予防接種詳細など問い合わせることができる。

◆予防接種の危険性と世界の現状と世界平和

親ばか、心配しすぎ、と、後になって大笑い!!!!となることを切に願う今、日本でポリオのワクチン投与(乳幼児に投与)に関連して発生したと思われる麻痺患者の割合は、約200万回の投与に1人で、その内訳は、接種を受けた本人に関しては約400万回の投与に1人、接種を受けた者から感染し、免疫を持っていない家族等が麻痺をおこした人に関しては約500万回の投与に1人などとなっている事実がある以上、潜伏期間の5〜35日(平均7〜14日)は、本当の安心を得られそうにありません。予防接種は、数少ない犠牲者が出ることを承知の上での、国の対策である訳です。
私は娘が幼少の頃にこの予防接種について悩んだ母親の一人です。今も!ですが!当時、三種混合ワクチンで事故があった後でしたので、予防接種という行為に不信感を強く抱いていました。自分で出来る限りの資料を集め、各予防接種について、病名と症状の削除方式で最終的にどうしても必要となるであろう予防接種はBCGとはしかであるという、私独自の判断の元、この2種類の予防接種のみ受けることにしました。それも、集団摂取はさけ、子どもの体調や予定などからベストと思われる日程で個別に受けました。これが、意外なことに産婦人科医院を経営なさっているご家庭のお子さんも、最低限必要と思われるBCGとはしかだけの予防接種しかしていないということにびっくりしてしまいました。私の予防接種研究もまんざらではないな!などと思ってしまったのですが、留学という異国での生活ともなると、その国の事情に合わせて見直さなければなりませんし、世界事情も大きく影響してきます。
留学先である英国の予防摂取内容を調べること、日本にあっても、英国にないもの、またその反対のものもあります。特にガーデニングが盛んな国である英国にもかかわらず、破傷風菌が土に多くあるらしく、必要な予防接種と思われます。アフリカへの旅行者も多い英国です。これら、予防接種についてPetiteホームページの「住むためのUK情報」−「UK国営医療制度 NHS (National Health Service)」−「予防接種」のページをご覧下さい。
また、世界が不安定になってきた、911事件後、SARSをはじめ、結核なども統計的には2002年度から増え始めています。日本でも警戒警報が出されている結核は英国でも結核の主要感染地域とされるブラジルよりも高くなってしまいました。特に東ロンドンでの発生が多く、世界の混乱と共に多くなった難民。難民を受け入れている英国では年間20万人以上もの移民が英国にやってきており、ロンドンの人口の20人に1人は難民であると推定されています。感染者の半数近くが、インド、バングラデシュ、パキスタンからの難民のようです。このような影響もあってか、英国での人種差別が2002年度から増大しています。
また、BBCで数日前に放送された「バクテリア」の番組では、現在、英国内や世界で感染が起こっている、ペストなど種々の感染症の実際の患者さんの映像が流されました。絶滅されたと思われるような病気も世界には根途絶えることなく存在しているという事実。世界が不安定になれば、更に増えるであろう細菌感染の病気です。
親として、予防接種の危険性を最大に考慮した上で、子どもの生活体勢を含め、真剣に考えなくてはならない予防接種です。世界の平和は健康への平和であることが、この感染症の病気からも見えてきます。世界の平和、世界の経済安定から予防接種など受けなくとも、人間を病魔から防げるような時代にしたいものです。兵器としての細菌戦争の言葉も聞こえてきます。戦争は見る方向をどんなに変えても間違っている行為です。(アフガニスタン、イラクではアメリカが使用した劣勢ウラン弾での被害が戦後も影響している。)2003年12月12日

予診、体調体質のチェク、摂取後の注意など何もない英国の予防接種!
学校から予防接種の希望用紙が来たので、ポリオを希望した。
ポリオを飲む生徒もジフテリアを摂取する生徒にも摂取する当日に時間になったら保健室に来るように連絡があった。急にポリオを飲むことになった娘から携帯に連絡がはいる。「なんとまあ!急なことであるが保健室で熱を測るだろうからその熱の具合と飲んだ後の注意をきちんと聞いてきてね。」こんなアドバイスを娘に言った。しかしながら、保健室に行くなり、「あなたはどっち?」と聞かれ「ポリオです。」と言い切ら無いうちに娘の口元にポリオの容器が近づいていた。保健室に着いてあっという間に飲まされちゃってた!これが娘の感想。忙しそうに立ち働いているナースに必死で飲んだ後の注意点を聞いたら「いつもと全く同じで大丈夫よ!ただ、彼氏とキスだけはしちゃだめよ!」これが注意事項として伝えられた内容です。しかし、それから数日後、燃えるような喉の痛み、熱、、、ポリオの初期症状と同じような状態になってしまい長く学校をお休みしました。家族感染の恐れもあるポリオです。私たち親子は恐怖に恐れおののいてしまったんです。
毎日症状をメモし、近くの診療所に行き、学校にも相談に行き、言葉の問題から日本の大学病院にも問い合わせをしました。それから半年後の現在、元気に学校生活を送っていますので心配のし過ぎで終わることが出来ているようですが、この予防接種にはいろいろと考えさせられます。2004年05月21日

 

Home