英国アンティーク

プティットマムこと私はドイツbodoドールハウスの卸、販売を行っております。この仕事のきっかけは娘が小さい頃、母である私が幼き頃に使用していた玩具を好んで遊んだことが始まりです。そのことは、研究・コラム「リカちゃん（bodoドールハウスとの出会い）」でもご紹介させていただきました。現在15歳になる娘ですが、この現象が再度現れています！大人のお洋服が着られるような身長となり、多くのものを母親と共有できるようになったからだと思います。
学校で腕時計を無くしてしまったらしく、次回日本へ帰国したときに購入予定となっていました。しかしながら、日本の祖父母の家に行き、「おばあちゃん、使っていない腕時計ある？」と、、、なにやら娘と祖母（私の母）で古い腕時計の品定めをしている。娘が選んだのは、、、私が高校生になる春、お祝いに買ってもらったSEIKOの腕時計。お店で売っている今流行の腕時計よりもクール（カッコイイ）なんだと言う。ドレッシーすぎず、スポーティーでもなく、今の自分の生活にはぴったりの時計であると大喜びです。文字盤にある日にちや曜日を合わせるネジがきつくなっていたけれど、自動巻きの腕時計は正確に時を刻んでいる。時計は30年経ち、母の時を刻んだ時計から娘の時を刻む時計となりました！英国人のお友達からも好評です。ただ、娘は30歳の時計であることをお友達に話していない。誰もが新品の時計であると思っているらしい。アンティークの国、英国ならではの思考なのかもしれません。
私のマルベリのブレザーも今流行の娘のスカートと大変良いマッチングで、今っぽく着こなしています。私が着るとブレザーですが、細身の娘が着ると品の良い短めのコートになります。マルベリは英国の昔ながらのデザインのお洋服です。
昔、若かった頃の私は昭和4年生まれの母が着ていたものを好んで袖を通していただろうか？お洋服で好んだものは少なかったけれど、きものは母のきものを仕立て直して着ることが最高のおしゃれと思っていた。
日常生活の中で良いものだけが残されてゆく、長い年月が流れても良い物は再度使われるものとなる。
無駄なお買い物をせず、良いものを子孫までもが使えるように選び抜いてゆく。結局のところ、購入時にはお高くても、娘が使い、孫が使いと利用価値のある商品はお安いものとなる。おもちゃも家具でも食器でもそんな考え方から買い揃えてきました。いつかはアンティークとなれる新品の卵を購入してきました。
そして今、ドールハウスのお仕事の合間、英国生活7年目にして、英国アンティーク家具のコレクションに目覚めています。皆様にもいつかこれらの家具をご披露したいと思います。毎日のエクササイズは汗を流しての家具磨き！そして、買い付け！海外生活は良いことが少ないけれど、楽しみがあってプラスマイナスゼロに無理やりしてしまいます。