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読書「ハリーポッター」

UKでは6月20日にハリーポッターの第5弾が発売になりました。

本が大好きな娘はすでにこの本を読み終えています。

766ページ、厚さも6.5cmもある本なので、翻訳された日本語では何冊になって発売されるのかな?と思わず考えてしまいました。

「Harry Potter and the Order of the Pboenix」と題されたこの本の中にはCho Changと言う中国の女の子がポッターの

恋人役で出てきます。黒髪のロングヘアーの女の子です。

今朝、娘いわく、「これって、私にぴったりだと思わない?髪の毛もそのもの!」

「フォグワーツみたいな学校で毎日暮らしてるし!」

「ワーナーブラザーズがアメリカでオーディションしたら参加してみたいよね。」

「英語もばっちりだよーーー。」

だそうで、、、、、

日本ではまだ発売前ですので内容については多くを触れずにおきましょう。

読む楽しさが半減してしまうといけませんから!

本日は娘の本好き、読書好きで困ったお話をしてみたいと思います。

時間さえあれば本を読んでいる子どもが多い、ここUKの中でも、娘の本好きは桁外れ、寝る前やfreeの時間もすぐに本を読み始める。夜も自制心が娘になかったとしたら徹夜で読んでしまうだろう。私の読書の記憶は睡眠薬的効果のある読書でしたが、娘は読めば読むほどにお目目パッチリ状態になるらしい。お風呂に入っているはずなのに?・・・・もうベットで寝てるのかなと思いきや、静かーーーにバシャとも言わせず、お風呂の中で読書。お湯が冷えてくるまで読書。旅に出かける時に靴下忘れても本は必ずバックに入っている。時に、部屋を散らかしたまま本を読んでいると、本を取り上げられ、心曲がった行動が見えた時も本を読まない、勉強させないが罰となる。もの心付いた時から本が好きだった娘はバギーの中でも好んで本を読んでいた。赤ちゃんの時には、本の片隅を食べてしまい、便の中に本と同じ色のものが・・・なんて言うときもあった。歩くようになると、本屋さんを通り過ぎる時は娘を本屋さんが見えない側に手を繋ぎなおして歩いたものです。でないと、本屋さんで幼児の立ち読みが始まってしまう。車の中では、目が悪くなるからと何度も何度も叱られながら、でも、隠れて読んでいる。日本に居る時は日本語の本が多く、UKではやはり英語の本ばかりが多くなる。本なら何でもいいのかと思いたくなるが、そうではないらしい。お友達と良い本の情報交換の影響もあるのか、一冊の共感できる本にめぐり合うと、その筆者の本を片っ端から読みあさる。・・・・ここで考えて欲しい、赤ちゃんの頃から今までに読んだ本を全て親が買ってあげてたとしたら、今の学校の授業料は出してあげられなかっただろうと思う。

赤ちゃんの頃は本を口に入れることも多く、新しい本を購入後、濡れたタオルで拭いて、多少口に入っても大丈夫な状態で本を与えていた。しかし、その購入した本たちは、なるべく丁寧に読んだ後、全てリサイクルで現金化されている。衛生面に気を使わなくなってからは、戴いた本や、古本屋さんから買い求めたもの、時にはゴミ捨て場から頂戴したものもあった。そして、最終的には日本でもUKでも図書館と学校とを利用してのオーダーでまかなって来た。本は買うものじゃない。借りるものへの移行は実に早い時期から行われている我が家です。留学と言う旅の人生において、多くの私物を持つことはそれだけ、自分への負担にもなりますから。特に本は重いです。

UKの学校も図書館も、希望の本をオーダーしておくと、他の図書館から取り寄せるだけでなく、新しく購入してくれる。ハリーポッターは6月20日土曜日の発売でしたが、6月22日月曜日には学校の図書館から借りることができました。そして、本日7月1日には町の図書館から電話連絡がありました。
9月から新しい学校になりますが、この学校は図書館を3つ持っている。こんなところも、学校を移ろうと思ったきっかけになっているようです。我が家では絶対に本を買ってあげないが鉄則ですから、この図書館と本の多さは娘にとって魅力だったんでしょう。勿論、今の学校も子どもたちが読みたい本が図書館に無かった場合、すぐに買い寄せてくれる。子どもたちに読書の不自由をさせない学校のシステムにはありがたいと思うと共に驚かされます。

本は心の安定剤ともいえるのか、娘が癇癪を起こしたところを見たことがない。生まれてから一度も見たことが無かったかもしれない。本の中の世界があって、現実の自分の世界があって、本の中の世界は現実の世界があるから安心して旅に出かけられる世界であり、またその逆に、本の世界があって、その中からも現実の自分の世界を見ることができる。物語の数が多ければ多いだけ、現実の自分の世界を見つめる目のものさしも増え、心に余裕が出来るのだろうか?

本を読んだ数は、とっくに娘に越されているから、世の中を見つめる目のものさしの本数も娘に越されてしまったかな。親が意識することなく、度を越した本好きになってくれたのは、ありがたいことなのかどうなのかと親として悩むこともある。

赤ちゃんの頃から読み聞かせをしてきた母の私は、今は図書館に娘が書いたオーダーのカードを出しに行き、英語の本の内容を大まかに日本語で娘から語り聞かせてもらい、図書館へ返しに行く。読書では立場が逆転してきたなーーーと。子どもになった自分を感じます。

ベットで娘からお話を聞いている時に、思い出す懐かしい苦労は、寝る前の読み聞かせと歌は、風邪をひいて喉をやられてしまい、でも、無理して声を出そうとして、更に悪くなり、2度目からは、カセットテープに吹き込んででも、母の声での読み聞かせに拘った自分があったことを思い出してしまった。

本を読むのが上手な人になりたい。それは、あなたの赤ちゃんのために。歌を上手に歌いたい、それは、あなたの赤ちゃんのために。

2003年7月1日