(追記:このページをUPしましたときの為替は1£=248.05円、そして近頃は1£=114.80円。為替により大きく留学費用は変動します。為替変動にも対応できる資金繰りが必要になると思います。 2009.1月24日)
皆様からご質問いただく中で、必ず質問内容にございますのが、英国正規留学の費用についてです。http://www.isc.co.uk/こちらのページより、英国インデペンデントスクールの大まかなことを知っていただきたいと思います。英語がお出来にならなくとも、大まかなところは知ることが出来ると思います。
11歳もしくは13歳からの私立シニアスクール授業料を例に説明します。
ボーディング(全寮制)の場合の年間授業料は£8200×3ターム前後、ボーディングスクールの中のデイ(通い)の場合は£5500×3ターム以上になると思います。デイの場合、学校で夕食をいただくシステムの学校と自宅で夕食かで授業料が大きく違ってきます。
本日のシティーバンクの為替ですと1£=248.05円ですので、全寮制の授業料で年間
6,102,030円、通いで4,092,825円になります。
上記は純粋授業料ですので、その他に学校に支払うものとしてエキストラレッスンなどこまごまとした経費が必要となります。
お子様のみでの留学の場合、ターム途中にあるお休み時の滞在場所の経費とガーディアン経費(親戚知人の無料コースから年間100万円以上の経費がかかる留学事務所とさまざまです。)が必要です。
日本への航空運賃。。。
また、お母様がご一緒にいらっしゃる場合はデイの授業料になりますが、住むところを確保しなければなりませんね。
英国の学校にもいろいろなタイプの学校があり、上記に説明しました学校が全てではありません。デイのみの私立学校は上記の学校よりも設備面で劣りますが、授業料はぐんとお安くなります。ただし、このような学校は英国内の生徒を対象としていますので、EFLなど英語力強化のプログラムがありません。また、入学試験がありますので、英国の優秀な生徒と対等な英語力、学力が必要となります。
英国では親と子どもが一緒の寝室の考え方はありませんので、家族の構成によって貸してくれるお部屋数が決められる場合が多く、家賃をお安くと思っても、難しいところがあります。
私の住む町では2ベットルームの平均家賃は£700以上になります。ロンドンではこの金額をはるかに超えていると思います?
英国に保証人が居ない場合は、6ヶ月づつの家賃支払いになることが多いです。
お部屋を借りますと税金も支払わなければなりません。
また、地方の場合、車を持っていた方が便利と思います。
食費など、物価は日本の2倍から3倍とお考え下さい。
あまりにも大まかではありますが、上記が現在の英国の現状です。
英国は日本がかつてバブルといわれていたときのように景気が良い状態ですので、物価も年々高くなり、授業料は年10%前後の割合で増え続けています。元々の授業料がお安いものではありませんので、この毎年の授業料の値上げは凄まじいものがあります。
それに付け加え、私の娘が留学した当時の為替は1£が150円ほどでしたが、現在の為替は1£240円から250円です。英国内の値上げと為替から海外からの留学は経費面でダブルパンチ!です。
これから留学なさる方は経費面でも大変であると思います。私どもが留学をスタートさせた時期に今と同じような英国経済、世界経済の状況であったなら、我が家の経済状態から英国留学は娘にとってベストな方法論として選んでいなかったと思います。
私どもが渡英した時期は、日本のインターナショナルスクールに通っていた娘の授業料と英国の全寮制のプレップスクールの授業料は同じくらいでした。全寮制でありながらお安い授業料であったことは留学を即した一因となりましたし、日本で住んでいた東京都内の賃貸マンションより、渡英後、娘が通うことになったプレップスクール近くのフラットの家賃は3分の1でしたので、私生活面でも我が家にとって留学する方が大きな経済的節約となりました。
当時は日本の多くの企業のロンドン支社がありましたが、現在は撤退してしまっている企業が多く、英国内の日本人は当時より大幅に少なくなっていると思います。
世界経済は動きますから、現在が良くなくとも、私たちとは逆に後になってから、日本人の留学生にとって良い世界経済になるかもしれませんが、、、、、、?
上記は現状をお話したまでです。
ここから先は各人の工夫や努力から切り開くことになります。経費面をなるべく抑えるにはどうしたらよいのか?必要経費を捻出するためにはどうしたらよいのか?英国留学という膨大な経費を必要とするプロジェクトにトライしようとする人ならば、きっとそれなりの理想を持ち、理想を現実にする実行力と心のパワーをお持ちであると思います。経費面をなるべくお安く抑えようとする場合、細かいところでの節約アドバイスは出来るかもしれませんが、経費捻出に関しましては、私には出来ません。アドバイス分野が違いすぎます。私たち親子は体当たりの留学を行ってしまったものですから、知らないがゆえに無駄な経費を大分使ってしまったと思います。人生の授業料と思いたいところですが、無駄はなるべくなら避けたいところです。
お子様の成績や活躍からいただくことの出来るスカラーシップがございますが、留学前からこのスカラーシップを経費節約の一部分にお入れになることはても危険なことだと思います。日本の奨学金制度と英国インデペンデントスクールのスカラーシップ(奨学金)の考え方は大きく違います。英国は経済的に困難な家庭にスカラーシップを出すわけではありません。親の経済とは全くに関係なく、その分野で最も優秀な生徒、学校がどうしても欲しいと思う生徒に対して出されるものです。しかしながら、このスカラーシップにも契約内容があります。ミュージック関係のスカラーシップであるならば、どんなにお勉強が忙しくとも演奏会の練習に参加し、テスト前の演奏会であっても出場しなくてはなりません。忙しい学校生活を送ることになります。多くの学校で、ミュージックスカラーの生徒はレッスン料が無料になります。
スカラーシップは各学校によりいろいろなスカラーがあります。アカデミック、スポーツ、ミュージック、卒業生から贈られるものと、さまざまです。
ただし、途中で他の学校に転校する場合は割引分の全額を、学校に返済しなければなりません。(学校によりこの割合は違っていると思います。)スカラーシップをいただくことは名誉なことでありますが、その分、その生徒には義務が課せられことになり、それが負担となる場合もありますので、辞退なさるご家庭もあるようです。
経費節約の究極的行動として違法を行ってしまう方もいらっしゃいました。これはお子様に良い結果として現れませんでした。留学がお子様の成長を助けるものではなく、挫折へ導いてしまったことになります。そこまでして、行う留学であってはならないと思います。
我が家では娘が学生生活を終えるまでの留学費用をある程度準備し、渡英したつもりでしたが、授業料の値上げ、英国物価の高騰、為替状況から、どこにも足りなくなってきているのが現状です。工夫と努力、認めていただける生き方、、、、、英国の方々のご親切や思いやり、また人生の幸運にも恵まれ、どうにか留学を続けることが出来ています。けして経済的に楽な生活ではありませんが、生きていると思える毎日を過ごしています。地球の原動力経済、資本の原理によって動くこの経済は平等ではないな!いつもパワーを持ち続けなければ維持できない経済原理に目を背けたくなってしまう事もありますが、そんな地球規模のシステムの中で私たちは生きているんですね。。。
娘の大学費用まで捻出できるパワーはもしかしたら、、、無いかもしれない。。これが我が家の現状です。
留学は留学産業を通しての留学か、個人留学かで、経済のシステムも学校側の対応もある程度違ってきます。
以下は経費面に継いで多く寄せられる質問内容です。
・VISAについて
お子様が12歳までは、留学生の母親としてのビザがいただけると思います。
このことについてご存知の方は日本国内で以外に少ないようです。
911事件後、ビザ審査が厳しくなっています。
通常、お母様が渡英なさる場合、英国滞在が可能なのは6ヶ月の観光ビザのみになると思います。
お子様のご年齢にもよりますがお母様ご自身が学生になられるか、何かしらのビザを取得しない限り、年間を通じて英国に滞在することは難しいです。
・入学試験について
お子様の英語力、学力から学校を決めることになります。ここ数年は英国内の好調な経済状況を反映してか、インデペンデントスクールを希望するご家庭が英国内で多くなりました。各学校では生徒数の増員を見込んで、学校施設の増築などが盛んです。それでも入学時の競争率は激しくなり、入学することが難しくなってきています。
プレップスクール(小学校低学年)の場合は英語力に関係なく入学させる学校が殆どです。
私の娘は小学校1年生から日本のインターナショナルスクールでしたので、留学した9歳の時点で英語には不自由がありませんでした。
英国の試験制度から考えまして、15歳で英国の全国統一試験GCSEがあり、16歳でAs、17歳でA2があります。この試験結果から大学が決められてきます。
この試験間際で英国留学します日本人の殆どは1学年、もしくは2学年、学年を下げて入学します。
英語力がないと、論文形式の提出物が多く、テストも殆どが論文形式であり、数学も文章を読み取る力が無い限り、良い成績は出せません。
・誰の留学が目的なのか
留学ばかりがベストではないと思いますが、お子様のベストを探す意味で、日本とは違う世界、英国を知ってみることは一つの方法論であると思います。日本とは表と裏ほども違う価値観の相違もあり、固執した日本の価値観から抜け出し、世界的視野で物事を見ることが出来るかもしれません。
私は海外で生活する自分を想像したことも無かった人間です。
子どもにとってのベストを実行に移す時点で、英語も出来ないのに英国に住んでいました。
お子様の留学の問い合わせでも、お母様の夢を叶えるための留学であることを強く感じることが多々あります。
一口に留学と申しましても、他人と同じ留学は一つとしてございません。
あるとしたら、留学事務所の都合の良い留学なのだと思います。
英国留学をしても尚、日本のカルチャーの中で留学生活を送る人も多く、本当の意味での留学をご自分のものになさっていただきたいと思います。
ここに公に公表できるものと出来ないものとがございますので、上記が全てではございませんことをご了承ください。
英国留学なんでもお問い合わせ窓口・・・必ずこちらのフォームよりお問い合わせください。
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