◆テスト
今週1週間November Test。
年間で一番大きなTestです。
今年のこのテストには力が入っている娘。
不得意分野の数学はTest前日、難しいところまでトライし、翌日のテストに備えていた。
先生は全部のTestが終了するまでpaperを返してくれない。
topクラスの生徒は数学のTestが3回ある。
本人としては100点満点間違いないと自信を持っていたものの、どうやら90点代がいるらしい。
その情報を聞くや、どうも満足できない様子。
私が90点代であることは間違いない。・・・(でも実は違っている!)
じゃ誰がtopなんだ!と悩む。
親としては涙が出るほどに切ない。
本当に良く頑張っている努力、今回のテストにはいつもにはないプレッシャーが大きくのしかかっている。
それは経済力のない親の現実です。
娘はこのTestが来年1月に行なわれるScholarshipに大きく影響することを知っている。
Scholarshipを取らないとここでの学業を続けられないかもしれない。と娘は思っている?
大好きな学校、先生、お友達、そのためにも頑張る必要がある。
娘はこの学校が大好き
「そんなにプレッシャーかけなくてもいいよ。授業料くらいお金あるよー。心配しなくていいよ!」と言っても
帰ってくる娘の返事は「いいよ。そんな無理言わなくって!」
「とにかく頑張るから!」「いってきまーす。」
UKでもNewsになるほどにパブリックスクールの授業料の値上がりには凄まじいものがある。
来年の平均値上がり率は10%。
もともと巨額の授業料の10%は大きい。
どうやら、政府の年金制度失策のしわよせが、授業料を払う親たちに回ってきたと見られている。
ましてや日本経済の低迷から為替の影響もあり、scholarは欲しいところ。
トップ近い点数取って不安と不満を持つ娘に涙が出る。
scholarトライは本人にとっても大きく前進ですが、家計を助けるお仕事にもなってしまう。
結果85点。
算数のテストは全部で3回ある、最後まで頑張ろう。
◆Scholar獲得ならず!
年末から1ヶ月間どうもSherborne通信をサボってしまった。
時間はいくらでもある、しかし、問題の行く先が見えず、書くことがままならなかったんです。
その問題とは、学校問題=娘のモチベーションをどう維持してゆくかの問題です。
UKに留学して、私たちにとっては最大に大きな問題でもありました。
「娘のモチベーションをどう維持してゆくか」これは、学業や友達関係を含め、出来る出来ないよりも心状態として一番に大切にしてきた部分です。私たち親子にとって、モチベーションの維持がどこから発生してくるかといったら・・・・
家庭は、人間の土台ですから。
土台がないと不安定になってしなうのは、大人の男も女も、子どもも同じことだと思います。
だから、私たち親子は目標と言う命綱にぶら下がって、もがきながら、それを楽しみながら生きてきたんだと思います。
時々、手を離しそうになって、危ないこともあるけれど。
向上心は平和な世界にどっぷりつかりきってしまうと、維持できなくなってくる。
ただ、考え方を逆から見たら、寂しい世界に居る人間は、目標を持ち、自分を叱咤激励してゆかなければ生きていられない。
寂しさが大きくなればなるほどに、目標を大きく掲げ、自分を苦しめることによって、寂しさを忘れようとする。
ここまでサゾシティッ久な世界ではないけれど、今まで親子で頑張れた元はここにあるのかもしれないと思っています。
暖かい家庭の土台を持ち、ころ良い向上心を持った、普通の人的な考え方ではなかったのかもしれません。
幼稚園受験⇒インターナショナルスクール⇒ランゲージスクール⇒プレップスクール⇒インデペンデントスクールとそれぞれの時期に目標を持ち、親子で立ち向かってきた。時にはお勉強だったり、お友達関係だったり・・・・
困難にも親子で話し合いながら立ち向かってきた。
ここでの困難はインデペンデントスクールに入ってからの、Scholarトライが大きな目標となっていましたが大きく失敗しました。
上記のテストでもお話したように娘も頑張ったんです。
そして、そのScholarを受けるためには校長からの許可が必要です。
一般的にはプレップスクールからインデペンデントスクールに入る時にScholarトライするものなので、内部からのScholarは一般的ではないのかもしれません。
ココが大きな問題となったのですが、担任から「校長がScholarを受けてもいいって言ってますよ。」と連絡を受け、ほっとしていた娘に
3週間後、ハウスミストレス(寮長)から「今回のScholarは止めて、シックスフォームでトライした方が良い。」この伝言は他の先生から
頼まれたことであって、私は大変損な役目をおおせつかってしまった。と言う尾ひれまでついた伝言でした。
翌日、娘はScholarについて二つの回答を頂いてしまったけれど、といった内容で校長に直接聞きに行き、ハウスミストレスからの
伝言内容をそのままに聞いて見た・・・すると「そんなこと誰があなたに言ったの?」と怪訝そうな顔をした。校長はその内容を把握していなかった。
さらにYesなのかNoなのか分らなくなってしまった娘です。
どちらが本当の答なのかお手紙で問い合わせても、クリスマス休暇になって学校に聞きに行っても、校長面接をお願いしても回答が帰ってこない。
クリスマス休暇が明けて1週間後にはテストの日だというのに。
ダメならダメと早く言って欲しい。それによってお休みの過ごし方も違ってくる。
すると校長秘書から自宅に電話が入り、「Scholarは受けてください。学校はお休みに入ってますがレジストラーは居ますからスカラーの
手続きを取るようにということでした。
それにしても、Scholarを受ける場合は、前もって各教科担任から詳細なアドバイスがあるはずでもある。
それもなく、ただ、テストを受けろとはどう考えてもおかしい???
この頃は、学校側の対応に翻弄するばかりでした。
しかしながら、学校側からの伝達に沿い手続きを済ませテストも受けた。
結果、ダメでした。そして、依然学校側からは二つの答えを子どもに伝えてしまった説明がありません。
新学期を迎え、校長面接に子どもとふたりで行き、そのことを問うても私たちが聞きたい回答が出てこない。
娘の心境、親の心を校長先生に伝えることにした。そしたら、悪いと分っていても謝らないイギリス人が「ごめんなさい。悪かったわ。」
と謝ってくれた。いくら英語のできない親とて、誤魔化すことはできませんよ!
学校側の何らかの都合があったことは間違いなく、私も娘に対して大人の世界の矛盾をどう説明したら良いのか戸惑ってしまった。
学校内の派閥や人種差別など悪く考えたら切りがなくなってしまう。
学校側が隠そうとしている本当の理由を想像しても仕方ない、後は娘の心の状態を主に考えることにした。
大人の世界では理に合わない矛盾に出会ってしまうとこともある、しかし、そのことに心が負けてしまってはいけない。ということだけは話し合った。回答を返せない先生も辛いところなんだろう!
最終的には相手に有無を言わせないだけの成績を納めることが出来なかった私もいけなかった・・・頑張る!とはなったけれど、
二つの答えが出てきた理由は不明のまま・・・・この部分が娘に与えた心の影響をどう解決したら良いのか母として悩んでしまった。
ダメでも良いからすっきりと気持ちよく受けられなかったScholarなんだから、どこかで気持ちよくScholarを受けさせてもらおう!
この提案を娘にしたら大いに乗ってきた。
時期的にすでに終了してしまっている学校が多いはず・・・Scholarの準備も何もしていないでのトライなので、ダメなのは目に見えている!なら、出来るだけlevelの高い学校にしよう!
土曜日、早く家に帰り、Scholarを受けられる学校探しが始まった。
ココからは英語の出来ないは母は何もできない。
ありがたいことにあのマドンナのお嬢さんも希望しているという学校でScholarのトライが可能となった。
インデペンデントスクールから他のインデペンデントスクールへ生徒が移動することは大変珍しく、学校側では生徒を取った取られたの問題が残ることもあるらしい。本当はScholarトライのためのテストはその学校でも終了してしまっていたのですが、たまたま電話に出てくださった先生が入学の責任者でもあり、テストを受けることが可能となった。
その時に再三テストを受ける学校から言われたのは「貴方が今居る学校の校長先生にはちゃんと言ってから来てね。ライバルの学校でもあるし、フェアーじゃなくなってしまうから。」と言われました。
ちょっぴりドキドキしながら校長には「Scholarで私はちょっぴり嫌な思いをしました。心をリフレッシュさせるために他の学校のScholarにトライしたいのですが許していただけますか?」心のままを素直に伝え1泊2日のテストトライの旅に出ました。
この時点では学校を代わることよりも心のリフレッシュが主ですので、校長にも他の生徒には家庭事情でのお休みという取り計らいを
取ってもらいました。学校側も私たちの行動に有無は言えない筈です。
それにしても、ダメと分ってるテストに交通費、ホテル代、テスト代かけて・・・・と思うけれど、食べる物我慢しても心の栄養はこんなときだからこそ補給したい。
娘の心にこのトライがどう響くだろうか?親としてはお金のムダか?さらなる心のダメージか?とちょっと気にかかる。
しかし、この行動は娘を大きく成長させてくれました。大当たりだった訳です。
アドミッションチューターの先生の個室でケーキとジュースを頂きながらのテストは本人にとって気分最高!
伺った学校の設備たるや世界で最高水準と思うほどのもの、授業料は今の学校よりも多少お安いにもかかわらず、大学以上の環境やシステムに驚いてしまいました。
結果、今の学校からのレポートがまず、間に合わない、Scholarは逃したものの入学の許可がいただけた。
いろいろあったのがきっかけで、気分転換に受験したらOKのサインをいただけた!
インデペンデントスクールに在籍しながら、どちらかを選べるなんて、ありがたい。
テスト結果の説明も娘が充分に納得できるものでもあった。
この問題に対して、日本のお友達にこんなMailが書けるようになりました。
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人間関係は今の学校で最高にGoodな娘ですので、勿体無いような気もしています。
学校の中でも、学級委員長、副委員長を毎term勤め、学校新聞にも写真が多く載っている。
テストのために休んだ日には、お友達からMailや電話が娘の携帯電話に飛び込んでくる。
(娘のクラスでは娘を中心に家族があるんです!お遊びから始まったのでしょうけれど、おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、姉妹、その子ども、ペットまで・・・クラスメイトが家族、親戚構成で繋がれています。電話がかかってきても「あ!あばあちゃんからだ!」と何ともほほえましく、涙がこぼれて来てしまいそうなお友達関係がここにはあります。)
しかしながら、新しい学校の設備は唖然としてしまうほどに良い。levelも良い。
同じ授業料ならこの環境に我が子を入れてあげたいと、どの親も思うと思います。
システムも大学以上のものがある。
この完璧な設備のもと、人間関係をどう作り上げて行くかが、次なる娘の目標となるでしょう。
インデペンデントスクール間での移動(+Scholarとらいでの)はUK内でも珍しく、簡単には出来ることではありません。
しかしながら、我が娘は問い合わせから、提出書類、テストのためのホテルの予約、など全部自分でこなしてしまいました。
テストの日程も終了していたにもかかわらず、今の学校での活躍を買われ、Admissionチューターの個室でケーキとジュースをいただきながらのテストを受けることができました。
私としてはどちらの学校でも満足です。
生徒をとった、取られたの、問題が学校間で発生しないよう最終段階まで持ってゆかなければなりません。
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人生転んで、痛かった心の治療に行なった行為が、更なる自分への向上心に繋げることができた。
とりあえず、良かった!!
最終的にどちらの学校にするかは娘が選びましたが、娘自信の選択のキーポイントはモチベーションの維持がはかれるであろう心状態を基準にした学校選びをしたようです。
親としては今の学校のお友達関係に後ろ髪引かれてしまってもいる。
娘の勇気にも呆れる・・・けど嬉しい。
お友達は学校が変っても、お友達だよ!確かに娘の言うと通り。UKに来てからは、学校が変っても、それぞれ選択した学校が違っても
お友達関係は続いている。、プレップスクールのお友達はお休みに入ると親子で遊びにやってくる。
Mailも手紙も電話での関係も続いているようです。
学校が変ったら更にお友達が増えるのかもしれません。
今回のこの件では、親は相談には乗っていたけれど、殆どが自分自身の行動で処理したことに自信が付いたらしい。
少しづつ親離れして行く娘でしたが、この問題をきっかけにグーーンと成長してしまった。
親は嬉しいけれど、子どもに捨てられたーーー!現象で寂しくて!
◆日本の奨学金
今回の件で、日本の奨学金を調べて見ました。
UKのパブリックスクール奨学金については、先に説明してあります。
UKは11歳から奨学金があることになりますが、
日本は対象学歴が一番年少で高校卒業見込みです。
殆どが大学生対象か、博士号を持っている者などで、基本的お勉強というよりも研究分野での奨学金が多いですね。
日本の奨学金は研究分野が殆どで、基礎学習には奨学金がないということなんですね。
奨学金サイト
http://www.iccworld.co.jp/scholarship/list/index.shtml
http://www.ikuei.go.jp/syougaku/index.html
http://www.aiej.or.jp/study_a/scholarships_sfisia.html
経済的理由によって修学が困難な学生に給付または貸与・・・もうすでに奨学金の基本理念がUKと日本では違います。
日本で最も知られている奨学金は、国が行っている日本育英会奨学金
地方公共団体、社・財団法人、指定寄付、企業などの奨学金は各種奨学金と呼ばれ、種類が豊富でその資格や目的は様々です。
娘12歳での奨学金(Scholarship)トライは大失敗と大成功を収めました。!!
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