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日本語と英語

心の教育の責任

留学費用その内訳

このページは留学を推奨する他の機関と相反する内容もあるかもしれませんが、あくまでも我々親子の経験に基づいて書かれている内容です。

 

英国留学:懸念されるところ

「英語と日本語」

世の中の出来事には良いことと悪いことが表と裏のように存在する。これはこの世の摂理でもある。だから、日常生活で何か悪いことが起きるとその反対側にある良い部分を見つけようとする。それが、問題を解決する手がかりになったり、心の慰みになったりもすることは多い。
英国留学でも同じでして、語学習得を一番に考えると幼少期からの留学が良いと考えられる。しかし、それは子供がこれから習おうとする英語に対してだけであり、日常使わない言語は若い年齢であればあるほどに簡単に忘れ去られます。
私の娘は母親が英語を話さないにも関わらず、娘自身は自分が何時からどうして英語が話せるようになっていたのか記憶にないらしい。母である私は長年英国で暮らしても英語が話せない。昔、事故で鼓膜を破ったことにより長年耳の不調に苦労した。今でも大きな音はガンガンとして何も意味が拾えなくなる。おかしな状態が続いている、私自身の言語能力の無さをこのような理由で誤魔化そうとしているのかもしれない!学生時代も一番嫌いな授業科目は英語だった訳ですから。どうして、そんな母さんの娘が日本で生活し家庭の中にも英語環境が無かったのに英語が話せるようになったのか?皆さん不思議と思うようです。
この英語を話せない母が何に力を注いだかと言えば、、、英語はネイティブ以外の音を娘の耳に入れないようにしました。生まれる前から読み聞かせを多く行いましたが、英語だけはカセットテープやネイティブスピーカーからの音のみにしたのです。特に母の英語発音は聞かせないよう気をつけました。そして、飛行機に乗っても身体的影響が無いと思われる幼稚園年少さんの頃から海外に出かけ、6歳からは娘一人で5週間ほどオーストラリアにホームステイするなど、生の英語に接するようにしてきました。7歳前の子供一人のフライトには飛行距離制限があり、6歳のこのときは母である私が送迎を行い、7歳からは娘一人で海外に出かけてました。幼稚園は日本の幼稚園でしたので、日常は日本語であり、夏休みなど海外に出かけたときにだけ英語だったのですが、親が一緒の海外と違い、英語は意思の伝達手段として実際に必要なものとなり、自然に覚えてしまったようです。
私は子供の勉強方法として、苦痛を感じる勉強ならして欲しくないと考えます。自分の意欲があることに対しては自然と一生懸命に楽しく学ぶことができますから、子供がそのような心になれるような環境づくりに努力した子育てであったと思います。だから「勉強しなさい。」と言う言葉が不要な家庭になったのかもしれません。
日本から英国留学を希望されるお子さんで、今までに何の準備もせず、いきなり英国留学を望むケースがありますが、お子さんへの負担が大きいことも忘れて欲しくないと思います。言葉の面だけでなく、生活面でも考え方でも一歩日本から外に出れば多くの違うことに出会います。日常のマナーもそのひとつです。親子が離れていてもお子さんとのコミュニケーションが上手く取れるよう心の準備も必要です。一番に大切なことであり、見逃しやすい準備内容が心の準備であると思います。子供が新しいことにトライする時子供への負担が少なくなるよう多方面で準備してあげるのも親の役目であると思います。そうすることによって、子供はより一層楽しく、自分を出して行けるからです。新しい学校に子供が移る場合、事前の学校訪問は当たり前かもしれませんが、私は入学前に学校がある町へ探索と称してなるべく多く出かけるようにしていました。町の様子や学校周辺の地理が少しでも分かっていると子ども自身の心の余裕になると思うからです。

こうして、母も知らないうちに英語が話せるようになっていた娘ですが、英国留学後、日本語が全くにない環境で半年過ぎた時、私はいささかびっくりしてしまいました。日本語がおかしい!!!!!お母ちゃんは英語が話せないんだから親子で掘り下げて物事が話し合えなくなっちゃうじゃない!!!!!と思ったのです。私が仕事の都合で日本へ帰っている間学校にボーディングさせていたのですが、日本語の危うさを強く感じました。私が一緒に生活していても母と完璧な日本語で話そうとする娘はおかしな日本語になる時があります。その一例を書いたものがありますのでリンクします。
日本からの留学生で多く見かけるのは、日本語を話しているのですが単語がところどころ英語になっています。外来語的英語ではなく、完璧英語発音の英語の単語です。これでは日本語と英語両方とも理解している人にしか通じない言葉となってしまいます。私には非常に軽薄な日本語に聞こえます。それもそのはず、私には所々出てくる英単語の意味が分からないから尚更です。留学は日本語の維持が大きな課題になると思います。娘が在籍している学校の日本人の同級生(と言っても純粋日本人は娘だけですが)はエキストラとして日本語のレッスンをとっています。彼女達の親が教育熱心であることが良くわかります。GCSE、As、A2のジャパニーズの単位はすでに獲得済みであっても日本語のレッスンを続けているのです。留学生にとって留学したその時から日本語が進まなくなります。停滞するだけでなく、忘れ去る方が多いと思います。特に低年齢での留学は日本語事態が未熟な状態なままであり、留学によって更に日本語の能力は減退すると思ってください。
この問題に対しても各ご家庭でお考えはさまざまかもしれません。お子さんの将来を見据えて我が母国の言葉、日本語についても深く考えていただきたいと思います。