イギリス(英国)留学 Top
Petite・プティット Home

 

英語が出来ても日本人

親自身が学校を知ろう

日本語と英語

心の教育の責任

留学費用その内訳

このページは留学を推奨する他の機関と相反する内容もあるかもしれませんが、あくまでも我々親子の経験に基づいて書かれている内容です。

 

英国留学:懸念されるところ

「親自身が学校を知ろう」

我が家でも当初留学事務所にお世話になる英国留学をしようと思っていました。そして、これは私の教育方針に全くに合わないと強く感じ経済的損失を残しながらすぐに辞めました。留学費用節約のために自力留学と思われると思いますが、それも結果論として一利あります。しかしながら、親子のコミュニケーションと留学のコーディネイトが全て留学事務所側の都合で決められて行くことを私は受け入れることが出来なかったのです。
多くの留学事務所では日本の親は英国の事情やインデペンデントスクールのことを熟知しておらず、全面的に親が出てゆくとカルチャーの違いなどから問題が起こりやすいため、事務所が多くの面で仲介に入ると言います。親が良かれと思った学校ではなく、英国の学校を知る留学事務所が選んだ学校が一番といったような言い方もします。確かにこれは配慮の無い親御さんにとっては必要なことかもしれません。ただ、現実には留学事務所が各学校を熟知していると言っても限界があります。我が子がその学校に在籍し、初めてその学校を本当に知ることになるんだと思います。事務に支障が起こらないよう全ての親に対してこのような対応になるのが留学事務所なのかもしれません。仕事として考えた場合には当たり前の対応策でもあります。私自身の経験から上記のことを感じた次第です。

子供のことを熟知しているのは親です。お子さんにとっての良い学校、留学するまでの良い方法論は親と子供が主導で決めてゆくのが本来だと思います。学校選び、学校の手続き、我が家では英語の出来ない母親と9歳の娘で行いました。学校の候補を探すのも自分達で行いました。学校を選ぶために子供と一緒に英国を旅する。子供が各学校の空気を実際に感じ、一番空気が美味しいと思った学校を選べばよいと思う。英語が出来ない場合は、そのことに対して学校がどのような対応をするのかをその場で確認することもできます。留学事務所が介在してしまうと学校が留学生と留学生の親に対して手を差しのべてくれる場が減ってしまうようにも感じます。スクールトリップの旅で子供と同じように知らなかった英国を、そして知らなかった英国インデペンデントスクールを親も一緒に知ることが出来るんです。英国の人々もカルチャーの違う地球の裏側からやってきたばかりの日本人に対して完璧な振る舞いなど求めません。子供と一緒に失敗しながら親も英国を知ることが大切だと思います。「我が家では留学事務所にお任せなの。」などという言葉を時に聞いてしまうことがありますが、親自身が熟知していない空間に我が子を置けるなんて私には信じられません。それが留学準備段階の語学学校であろうと、在籍することになる学校であろうとです。娘がお世話になった語学学校を私は尋ねました。とても良い感じで迎え入れていただき、その学校が閉校になった今も時々お尋ねすることがあります。事務的に物事を処理するような学校や事務所で無い限り、我が子が在籍する学校に親が行ってはいけないなどというおかしなことにはなりません。親としての責任を放棄しているか、親としての責任をお金で買っているんだなと思ってしまう。私の単語だけ並べる英語とジェスチャーと心だけで英国インデペンデントスクール生の親をやってきました。英語の出来ない母親を持つ生徒のためにどの学校も私生活面にまで手を差しのべてくれました。学校と親がコミュニケーションを取ることがとても大切なことです。それも他人を介在させるのではなく、子供を通して出来るコミュニケーションが一番かもしれませんね。学校側は必ず見ています。その生徒のバックヤードがどうなっているのかを。親の教育に対する姿勢がどうなのかを見ていると言うことです。

英国の学校の校長先生と日本の留学事務所にかかる費用について話したことがあります。学校の授業料の3分の1もの経費が留学事務所にかかることに英国の学校は驚きます。エージェントから紹介の生徒を入学させない学校もあります。留学の裏事情を全て知ってしまった今、ここに書きたくてもかけない内容もあります。
事務的に割り切る留学の方法論と子育てとしての親子の関係を大切に考える方法論、留学の方法論にも多くの方法があるんです。
大金を出せば、全て完璧な留学が出来ると思うのは大きな間違いだと思います。世の中の摂理的、物事の裏と表を見て欲しい。親として楽をした分、お金がかかります。親が行うべき内容を他人にやってもらうのですから、その報酬として支払いが発生してもそれは仕方ありません。しかし、大金を出して親子の楽しいコミュニケーションの場を失ったことにもなります。

私の周りにも親は日本で子供だけ留学しているケースは多くあります。しかしながら、自分がどうしてもできない部分だけを親自身が英国在住の知人などにお願いし、親と子供が主導の理想的な留学を行っています。お任せ留学ではなく、親の責任のもと、子育ての一手段としての留学であって欲しいと思います。この方法論は経費的にも大幅に節約になり、親が子供に会いに渡英する費用にまわす事も出来ますね。まさか、子供に会いに行くことまで他人にまかせっきりなどと言う親は居ませんよね?
最近、旅行社などでも留学の斡旋を多く行うようになり、特に低年齢での留学が多くなってきているようです。エージェントとしてお金儲けを優先させた方法論ばかりではなく、大切な子育てのお手伝いをしていることを主軸に留学の方法を工夫していただけたらと思います。当時、私は親として満足できる留学のお世話をしてくれるところを見つけることがませんでしたので、私自身が英国に来ました。英国では子供の年齢が12歳までは留学生に付き添う親としてVISAを発行してくれます。せめて、この年齢までは親が同伴の留学であって欲しいと思います。たとえ、ウイークリーボーダー(週末は家に帰ってくるボーディングです。)であったとしても、、。
現実、低年齢の留学で英国に親が居ない生徒の学校生活はかわいそうだなと思える場面が沢山あります。勿論、学校側もお友達もフォローしてくれますが、それは単にフォローです。